襲い来る痛みと恐怖。
　
　その混乱の中でボクは生まれた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　眩む視界。
　動かない身体。
　腹部で疼く、鈍い痛み。
　
「やっと大人しくなったか。まったく、手間をかけさせてくれる」
　
「足を切り落としちまおうぜ。また逃げられたら面倒だ」
　
「馬鹿。それこそ片付けが面倒なことになる」
　
「向こうに行ってからでいいんじゃないか？　あそこの寒さなら、血管が縮みあがって出血も抑えられる」
　
　自分の頭の周りで、物騒な会話が交わされている。
　男の重い拳を腹部に貰った身体は呆気なく地面へと伏し、即座に複数の男に取り押さえられていた。
　
　小さな頃から鍛練されている、紅露の身体。
　走れば速く、剣を振るう力もあり、素早い身のこなしができる。
　けれど、いつも紅露の身体を介し体験しているつもりであった戦闘に、紅雪の意識はついていけなかった。
　否、気配を察知し、目が追い、身体が反応しても、瞬時の判断で次の行動に移ることができなかったのだ。
　
（ボクの身体でもあるはずなのに･･･こんなにも、遅い･･････）
　
　男達の腕を跳ね除けようと、四肢に力を込める。
　声を出そうと、くちびるを開く。
　しかし、弛緩しきった体は指先ひとつ動かず、声が喉を震わすこともなかった。
　
　紅露だったらきっと、ちゃんと逃げ切れていたはずなのに。
　もし追いつかれたとしても、きっと撃退できたはずなのに。
　
　腹の痛みの所為ではない、別のもので視界が歪む。
　薄く張った水の膜で、男達の足元が揺らいで見えた。
　
　勝手に出歩いたりしなければよかったと、今更嘆いてももう遅い。
　紅露の身体は自分の愚行によって、男達の手に落ちてしまった。
　
「じゃぁまぁ、そういうことで」
　
　１人の男が腰を上げる。
　男達の話がついたらしい。
　
「久しぶりの上玉だ。しばらくは丁重に扱ってやろう」
　
　言葉と同時に振り下ろされたのは、後頭部より少し下への衝撃。
　ボクの意識は、暗転した。
　

　こんばんは、紅露です。
　なんだかお久しぶりの気がしちゃいますね・・・何故でしょう？
　
　さて、今回の探索１３日目ですが、ついにあの言葉が載ってしまいました・・・。
　
　『日記は書かれていません。』
　
　あぁ、毎回一行だけでも絶対書くのだと決めていたのに・・・。
　チキレ諦め半分でちょっと長文を書いていたら、更新始まってて蹴られました。
　やっぱり２２時までに完成させておかないとダメですよね、しょんぼりです。
　次回は今回書いた分も日記に書いちゃいますっ。
　
　そして今回は、後ろのひとが通常戦で技の設定ミスをしちゃってました。
　遺跡外脱出前の、せっかくの技使い放題の戦闘でしたのに、技が２個目以降発動せず・・・。
　報告掲示板までにも載せ、結局は設定残り回数０の技を設定していたという、お恥ずかしい結果。
　もっと、ちゃんとしっかりしないといけませんね。　
　うぅ、熟練度が・・・・・・く、悔しいです！
　
　・・・・・・あれ？
　よく見てみるとお料理までもが・・・合成用の食材を料理しようとしてますね。
　合成されて、食材が消えて・・・二の腕料理しようとしてますね・・・。
　こ、今週はだめだめでした、来週頑張ります・・・！！

探索１２日目。

　紅雪は張り切ってウォッチング日記を書いたために疲れて眠っている。

　んもう、どういうことー？！
　せっかく書いたボクの日記・・・なんか表示がおかしいんだけどー！！
　
　・・・うわっ、いきなりごめんね、ボク紅雪だよ！
　
　なんだかね、これの２つ前のスレッドの、王子様と従者さんウォッチング日記が変なんだ。
　ドラッグして反転させると読めるんだけど、部分部分で真っ白なんだよ、文字が。
　『すべて選択』でも文字反映されてないし・・・どういうことなんだろう？
　画像から画像への間で起きているから、やっぱりアイコン画像がいけないんだろうなぁ。
　うーん、しょうがない、アイコン画像消しちゃおうっと！
　
　なーんてちょっとブルーになりつつ、気分転換に王子様と従者さんの結果を見に行ったんだけど、
　プロフ画像からブログ（お絵かき掲示板？）に飛べるなんて知らなかったー！！
　あれ？　あれ？　試したことなかったっけ？　なんで気づいてないの、後ろのひと！！！
　
　し、しかも！しかもだよ！
　フェバお礼絵かー、マメなひとだなー、なんて思いつつほのかな期待を胸に見ていたら、
　
　
　
　紅露描かれてるぅうー！！！
　
　
　
　え？　え？　しかも日付が６月７日・・・？
　
　
　
　なんで気づいてないの、後ろのひとーーー！！！
　
　
　んもぅ、もうもう、信じられないよ！こんな嬉しいこと知らなかったなんて！
　王子様と従者さんと、それからその後ろの方にも、遅くなったけどお礼を言わせてもらうね！
　本当に、本当に、ありがとう！！すっごく嬉しいよー！！
　なんだか、あの中途半端なプロフ設定にも反応してれてるし・・・感涙しちゃうよ。
　よぉーし、こうなったらちゃんと日記の続き書くようにがんばっちゃうぞ！！
　がんばるんだからぁーっ！

　
　紅雪は興奮しながら王子様と従者さんのウォッチング日記をしたためている。