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鍛冶屋サキュバス奮闘記

定期更新型ネットゲーム『sicx Lives』に参加している、リムル(579)の日記帳です。 主に日記置き場ですが、お絵描きしてたり、何か呟いてたりもします。

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探索40日目。

 王子様と従者さんのウォッチングを再開してから数日が経った。
 今日も王子様は従者さんと一緒にダイエットに励んでいる。
 荒い息を吐きながら重そうな身体を揺らして走る王子様と、
 その隣で励ましの言葉をかけながら一緒に走る従者さん。
 彼の涙ぐましいまでの甲斐甲斐しさに、ボクは木の陰から感嘆の眼差しを送る。
 けれど、王子様が痩せる前に、そんな従者さんがやつれてしまわないか少し心配だ。
 
「・・・・・・ふぅ。そろそろ戻らなきゃ」
 
 ボクは2人の様子をしばらく窺った後、太陽の高さで時間を確認して踵を返した。
 紅露の意識が戻らないうちに桔梗達のもとへ戻らなければならないのだ。
 紅露に自分は夢遊病の気があるかもなんて、変な不安はさせたくない。
 
 こうしてボクは、2人のウォッチングを楽しんだ後にはいつも足早にその場を去っていた。
 
 けれど今日はいつものように終わらなかった。
 なんと、戻り途中だったボクのところへ従者さんが来てくれたのだ。
 さらに彼は話しかけてきてくれて・・・・・・ケーキをくれた。
 バレンタインは嬉しかったって。遅くなったけれど、そのお返しだって・・・・・・。
 
 う、嬉しいよー!!
 その言葉が聞けただけでも飛び上がりそうなほど嬉しいのに!
 さらに手作りのケーキだなんて!!
 
 舞い上がったボクは何度となくお礼の言葉を繰り返し、足早にテントへと戻った。
 外に出ていた2人に帰還したと声をかけ、はやる気持ちを抑えられずテントに潜る。
 わくわくしながらリボンを解き、箱を開け、ボクが目にしたものは・・・・・・。
 
 
「せ、セクシィー―――ッ!!!」
 
 
 一瞬で赤面できるほど精巧に作られた、裸体でセクシーポーズな自分のフィギュアだった。
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