鍛冶屋サキュバス奮闘記
定期更新型ネットゲーム『sicx Lives』に参加している、リムル(579)の日記帳です。 主に日記置き場ですが、お絵描きしてたり、何か呟いてたりもします。
探索44日目。
- 2008/06/24 (Tue)
- 旧:紅雪の日記(偽島2期) |
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耳をくすぐる、小鳥のさえずり。
まぶた越しに降り注ぐ、やわらかな光。
鼻孔に広がる、緑の匂い。
「う・・・ん・・・・・・」
外界からの様々な刺激が、ボクの覚醒を促す。
「よく・・・寝た・・・・・・ふわぁ・・・・・・」
すでに覚醒中である紅露の意識の裏で、ひっそりと目を覚ました。
噛み殺せなかったあくびで、料理のいい匂いが口腔へと誘い込まれる。
「わ、今日は和食だ。いいな~、ボクも煮っ転がし食べたい」
紅露の目を通して見える、美味しそうな料理の数々。
向かいには桔梗とたろいもが同席している。
どうやらたった今、朝食をとり始めたばかりのようだ。
「あ、焼き魚だ、珍しい。いつもなら煮魚なのに・・・・・・ん?」
ふと目に付いたのは、いつもと少し違う趣向の料理。
そして、紅露の手元よりも少し上・・・・・・胸元にある異様なふくらみだった。
「んんんー?」
目を凝らしてみるものの、衣服の上からではよく判らない。
おっぱいの柔らかな曲線の他に、何かがでこぼことした形を作っている。
それで胸の大きさを誇張するならまだしも、これでは形が悪く見えるだけだ。
「何入れてるんだろ紅露。なんか、へんな感じがするけど・・・・・・」
なんだか、非常に気になる。
「・・・・・・よぉーし」
小さく息を吐いて目を閉じ、意識を集中させる。
いつもはうっすらとしか展開していない感覚網を、限界まで広げてゆく。
肌に感じていた柔らかな日差しが強くなり、味覚と嗅覚が鋭くなる。
紅露が食べているはずの料理を、まるで自分が食べているかの様な錯覚。
胸元に触れる異物感が少しずつ増すと同時に、
「・・・・・・あ」
首に、慣れない紐の感触。
「わー!!! 忘れてたぁあああ!!!!!」
気になる物の正体は、自分が首に提げたフィギュアであると判明した。
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